天体写真コレクション 羽刈の里天文台より

冷却CCDカメラによる天体写真の掲示。観測ドームの製作過程や使用器具など紹介しています。

M57 リング星雲 ナローバンド画像合成

 小さい対象ではありますが ディテールを意識して撮影しました。
 今使っているカメラ・ビットランBJ53Lは、色々改良もあってか結構拡大に耐えられるようになったと思います。 前回Extender 1760mm焦点でよい結果を得られなかったので 今回は、カメラに頼ってみた次第です。
 拡大の基準として目いっぱいと見られる ピクセル等倍サイズまでとし、それををそのまま切り取った画像を中心に掲載致しました。
(それ等の画像はクリックしても拡大されないようになっています)
M57 LRGB 等倍 
 TOA150 830mm LRB:各々3'x4 Ha:7'x6 O3(G用):5'x6  (全てno bin)  計108'

 ふち取り程度(約90%残し)のトリミングでは以下の画像となります。 FL800mm程度では小さいですが、広ーい宇宙に浮いている様子がより感じられると思います…? 
モノは言いよう … って言うより 何か星野写真で感ずる 「宇宙」 と共通のものを感じます。 この画像のみクリック拡大できますので、PC画面いっぱいに拡大してしばし星雲をご覧くださるとうれしいです。
M57 LHRf-lrgb full
 
 ディテールを撮るべくナローバンドを使いましたが、通常のLR(G)Bと共にそれぞれをご覧ください。

 先ずはHαです。 リング部分のディテール?…デコボコしているのが写っていますが、これで目いっぱいのようです。 そしてHαバンドでは中心星は写らないようです。同様に 惑星状星雲の特徴である青ーっぽい成分も写っていないハズです。 

M57 Ha 等倍 
 そこで、中心星も入った L(ルミナンス)画像で全体を捉えたものと合成して、これを基本の画像としました。
M57 LH 等倍 

 あとはこのL+Hαの基本画像に 以下の各RGBを合成したカラー画像を重ねることになります。

 そして R(赤)用の画像には、普通のRバンドフィルター画像にHα画像を合成します。 これも結構ディテールが現れています。
中心星には赤系波長があまりないようです。
M57 HR 等倍 

 G(緑)用には OⅢナローバンドフィルター画像を用いました。 少しボケたように見えますが、全体的に広がっているのだと思います。
M57 O 等倍  

 そして、B(青)バンド画像です。
M57 B 等倍 

 最後に、基本画像(L+Hα)をベースにして、その上に上記RGBを合成した画像を重ね、(つまり LRGB合成をやって) トップのカラー画像が得られています。


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  1. 2013/05/31(金) 13:22:51|
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M17 オメガ星雲 ('13)

 23日(木)は 月明かりがありましたが、クリーンな空で スピカが近くの月に負けていませんでしたネ。 一方 M17の中心部は明るいのですが、周囲は淡ーい部分も多く両立させるには結構難しいので、月明かりのもとでは あまり無理をせずナローバンドだけにして、露出時間も抑え気味に撮影しました。
M17 H all 
   TOA150 830mm   Ha:10'x7   O3:15'x8 計190'  

  このへんが限界かなーと言うところまでトリミングアップしてみました。 こちらでMAX拡大するとボケますので… 上の画像での拡大をお薦めします。

M17 H up 

 梅雨入りをひかえ、だんだん撮影チャンスが少がなくなってきました。 天気相手では頑張りようもありませんが、少ないチャンスに対し せいぜいマメにやって行こうと思っています。


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  1. 2013/05/26(日) 13:10:21|
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エイベル2151 ヘラクレス座銀河団

 この銀河団は、我々から約4.9億光年離れており アマチュアにとっては大分遠く、明るさは13等級の後半以下…ということですが、この中 NGC6045 という銀河は近くの小銀河と相互作用をしており、不思議な形をしているので、撮ってみたい…と思っていました。

 中央やや左の 波を打つような形の銀河です。(メダカでさえ驚かない波ですが…) なお等級表示はステラナビゲータによるものですが、NGC6045 は 14 等級とするデータもあります。 
  
エイベル2151説明a 
 
  TOA150 830mm  L:15'x6   RGB: 各々4'x6 (2x2bin)   計162'

 その左の NGC6050 は、IC1179と衝突中だそうです。そのためIC1179の渦巻きが変形しているようですが、そこまでは見えませんでした。

 以下は NGC6050(左) と 6045(右) の超拡大です。
  
エイペル2151 UP→ 

 以下は少しトリミングした画像ですが、上記両銀河はやっと見える程度です。
エイベル2151 lrgb   

  遠ーい銀河ではなかなかよい画像を得にくいですが、何億年かけてやって来た光…と言うことですので感動的です。


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  1. 2013/05/24(金) 20:17:08|
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M8 干潟状星雲 (カラー化)

 17日夜半 Hαフィルターから撮影を開始しましたが、やがて雲が出はじめたため2枚で断念…と言うことになりました。 従って先ずはモノクロからになりますが、2枚コンポですので拡大するとザラついています。M8 H1
     TOA 150  830mm    Ha: 15'x2

 お気に入りの部分を切りだして、明るく飽和気味のところを補正したり、アンシャープ補正なども加えました。
M8 H+d a
  
 はて、何とかカラー化したいものだ…と言うことで、全く別に撮影したカラーデータを合成して見たら以下の画像となりました。  2点基準でLRGB合成しただけですから、デジタルデータと言うものは重宝なものです。
M8 H1-lrgb 
  トップのHα画像データ(TOA150, ビットランBJ53L)と 下のカラー画像(SKY90, 同BJ41L)を2点基準で合成したものです。 両画像のサイズ比は、(長さ比で)約3.84と大分ありましたが、幸いあまり影響なかったようでした。 

M8 sky90 
  SKY90 407mm     L:8'x8     RGB:各々4'x6(2x2bin)

 ボツになるところを救われましたが、更にHαの追加、OⅢ,SⅡも撮り、純ナローバンド画像でアップしたい (お天気次第ですが…) と思っておりますので、またご覧くださいますよう、よろしくお願い致します。


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  1. 2013/05/19(日) 16:52:48|
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日本科学未来館  MEGASTAR-2 cosmos

 訪問目的はメガスターと呼ばれ、文字通り100万個単位の星を投影するプラネタリウムです。 丸く飛び出している部分が、プラネタリウムですが プラネタリウム内は一切撮影禁止のため、メガスター器械のカタログ写真などで 後ほど紹介します。
00 未来館 外観 

 吹き抜けのメインホールに 未来館のシンボル展示として「Geo-Cosmos」があり、直径6.5mの球体にLEDを100万個近く配置、人工衛星から配信されてくる画像データをもとに、刻々と変化する地球の姿を表示しています。
01 メインホール 
 HⅡロケットエンジンです。 日本のロケット、衛星などの展示はJAXAには及びませんが、科学全般の展示がなされ、学生・生徒たちが実験を体験できる施設もあり賑わっていました。
02 H2エンジン 

 スーパーカミオカンデの1/10スケールモデルと、ニュートリノのセンサーです。

 「あれッ、1/10にしてもずいぶん小さいなー」 と思いましたが、このモデルのサイズは高さ(深さ)と平面の直径が共に 4mくらいでしたから、実物はそれぞれ40mになり巨大です。 センサーも予想以上に大きかったです。
  
 06 1-10スケール 05 センサー単

 これは、実物大のセンサーですが 実際は11,000個並んでいるそうです。
04 センサー 

 スバル望遠鏡と主鏡 のモデル
09 スバル 10 スバル鏡

 アシモは思ったより小ぶりでしたが、賢そうでした。 (?)  
11 アシモ 

  さて、やっとプラネタリウムの時間となりました。
 3D映像による宇宙誕生、銀河、惑星の形成、そして「MEGASTAR-Ⅱ cosmos」 の星空を楽しむことができました。 以下は ドーム と MEGASTAR-Ⅱ cosmos君 です。

12 フラネタリウム メガスター2

 既存のプラネタリウムでは、一万から数万個程度の星までしか投影していないことがほとんどですが、このMEGASTAR-IIでは、12.5等星まで、500万個の恒星という、我々の肉眼で見ることのできない星までも再現しています。 そのおかげで、天の川や星雲星団、暗黒帯などの見え方も格段の違いがあるそうです。(そこまでは分かりませんでしたが…)
 大川貴之さんというかたの考案・開発によるもので、大変な才能はもとよりですが、素晴らしい情熱を感じました。

 また性能の高さに反して大変小型軽量で、とても可愛らしいですネ。どこかで見たことがあるな~と思っていたら、これでした。 (R2-D2)

R2d2 

 ゆりかもめの「船の科学館」 駅から歩いて数分です。
13 船の科学館 
 

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  1. 2013/05/18(土) 12:46:26|
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M16 イーグル星雲 ナローバンド

 中央部の散開星団では盛んに星が誕生しているそうですが、ここにあるピラー(3本柱)のハッブル望遠鏡の画像は世界中に衝撃をもたらしました。  このたびは久々にナローバンド(SⅡ,Hα,OⅢ)でピラーを意識して撮りましたのでご覧ください。 先ずハッブルパレットでトリムなしです。
M16 H-SHOs 
 TOA150  830mm     Ha:20'x6   S2:20'x6   O3:20'x7   計380’ (2 nights)

 ピラー部分を中心に 少しクローズアップしました。

M16 H-SHO m 

 更に周囲のディテールが面白そうなところを入れてアップしましたが、少しばかりコントラストその他 手を加えてあります。
M16 H-SHO CTRup 

 以下は、赤に Hα+SⅡを、緑、青に OⅢ をマッピングしたものです。 やはり上のハッブルパレットのほうが、陰影などが分かりやすくなっていると思います。
M16 HHOO-lrgb 

 余談ですが、NASAの赤外線宇宙望遠鏡を使った研究では、このピラーは8000年~9000年前に起こったと推測される超新星爆発がもとで、今では吹き飛ばされ無くなっているだろう…という調査・研究結果が出ているそうです。 
 M16までの距離は7000光年ですが、早ければ1000年くらいすると吹き飛ぶ様子が見えるだろうとされています…。 ( …と言われても… )
 (出典:アストロアーツ 
http://www.astroarts.co.jp/news/2007/01/17m16/index-j.shtml

 

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 ハッブルパレットについては、こちらのばら星雲で記事にしましたので、まだでしたらお立ち寄りください。



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  1. 2013/05/13(月) 11:50:40|
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春から夏への星空  赤城山腹 昭和村

 4月3~4日 昭和村遠征の続きです。
 東の空に横たわっていた天の川も、夜半を過ぎると高度をあげて来ました。画像右は光害の影響がありますが、南方の散光星雲が入るようなところを狙いました。中央の上方部にM16,M17 が、同じく右には M8,M20 などが何とか写っています。
  クリック拡大してご覧ください。
 
 天の川南
  EOS60Da  FL約60mm  ISO800  F4.5 2'x6
 大分無理がありますが切り出して拡大して見ました。  
 天の川南M16,17 天の川南M8,20

 さそりは、撮り頃…といったところです。
サソリ 1 
 これは、30" の一枚ものです。

 こちらが春の星座ですから順序が逆になりましたが、明るい2つの恒星は、北斗七星のミザールとアルカイドです。 これ等の左側のM101はボーッ と,右側のM51は 2重星のように写っています。  画像処理がうまく行きませんでした。
北斗 M51 101 
 同じくFL105mm 4'x6枚 です。


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  1. 2013/05/11(土) 12:01:43|
  2. 星野
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M65と超新星 & M66

 兵庫県の菅野松男さんというかたが 3月21日に発見した超新星は 「2013am」 と呼ばれています。 菅野さんは彗星や小惑星などの発見経験もある 熟練の天体捜索者だそうですが、素晴らしいことですネ。 (出典:アストロアーツ記事より)
M65超新星説明  
  TOA150 830mm   L:12'x8   RGB:各々4'x6(2x2bin)   計168'   少し限界を越えてトリミング拡大してあります。

 お隣のM66も渦のディテールが美しく、一緒に写りましたので載せました。 これも一番下の画像から切り出したものです。

M66 s 

 今回はトリオでなく、デュエットになり NGC3628 には申しわけありませんでした。  
M65 66 超新星NU

  
 さてこれで、ようやく春の銀河も一段落です。 梅雨入りまでに南天に賑わう天体達をどれだけ撮れるか 気がかりになって来たところです。

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  1. 2013/05/08(水) 15:59:28|
  2. 銀河
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パンスターズ彗星とカシオペア   そのほか

 7.4等級とは言え夜中の空にあっては充分明るく、100mm程度のカメラレンズでも ちっちゃーく 写ってくれました。 先ずはトリミングしたものですがこんな感じです。
パンスターズ 1 up 
 EOS60Da 80mm焦点(about) F4.5 2'x6枚 

 群馬県は赤城山の裾野にある昭和村と言うところに行ってきました。 北には武尊(ほたか)という素敵な山がありますので 「北天ぐるぐる(いずれやりたい)」 のお好きな人にお薦めです。 以下は夕方の 「残雪の武尊」 です。

武尊 

 冒頭の写真は、以下をトリムしたものです。
パンスターズ 1 
 日付が変わって少し経ち カシオペアが上がって来ましたので一緒に撮りました。
パンスターズ 2 
 同じく 4'x6枚  60mmくらいの焦点です(aboutで恐れ入ります)

 以下は蛇足です。
 
 カシオペアパン流星説明

  実はコンポジット数枚のなかに 『流星』 と思われる未確認物体の光がありましたが、以下はその単独画像です。  人工衛星かも知れませんが…。
パンスターズカシオペア流れ星 

 さて設営中に 星見視力(?)が 5.0 ! と言ってもよいほどの人が見つけてくれた金星を撮りました。 少し画像処理で引き立ててあります (裸眼ではまったく目立ちませんでした)。  「宵の明星」 にまわっていたのですネ、これからどんどん太陽離隔を増して高度をあげることでしょう。
宵の明星に回った金星 
 昭和村シリーズは、まだ続きますので またお越しください。


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  1. 2013/05/06(月) 00:00:25|
  2. 星野
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M63 ひまわり銀河(Sunflower Galaxy )

 天の川銀河と同サイズ(直径10万光年)と 聞くと親しみを感じますネ。 細かい渦状の濃淡が緊密・均一に見られ、まさに「ひまわり」のようにとても美しい渦巻き銀河です。
M63 up 
TOA150 830mm L:6'x12 RGB:各々4'x5(2x2bin) Ha:20'x4 計212'

 下はノートリム版です。

M63 

 以下は、少々限界を超えましたが目いっぱいの拡大版です。
M63 upup 


 
大分銀河が続きましたが、もう少しで…超新星で話題のM65あたりを撮って…春の銀河としばしのお別れかと考えています。 



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  1. 2013/05/03(金) 10:04:59|
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Author:tsukadom
astro17ヘようこそ!
北関東は足利市住人です。天体写真、"かも"の木彫を"ものづくり"を取り入れて、ご紹介します。ご意見お寄せ頂ければHappyです。Tsukadom

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