天体写真コレクション 羽刈の里天文台より

冷却CCDカメラによる天体写真の掲示。観測ドームの製作過程や使用器具など紹介しています。

JAXA 相模原キャンパス -1

 去年は茨城県つくば市のJAXAを見に行きましたが、今回訪問した神奈川県相模原市にある JAXAは 通称 相模原キャンパス と呼ばれ 「旧宇宙科学研究所(ISAS)・前身は東京大学宇宙航空研究所」 の本拠地と言うことになります。     
01メインビル m

 上はメインの研究管理棟で、そこに色々展示されていました。   
02 メインビル手前 m 
 下は、ミュー3SⅡでハレー彗星探査試験機 「さきがけ」、同探査機 「すいせい」など、日本で初めて地球重力圏を脱出したロケットです。 この胴体の直径が因縁付きの1.4mで、ずいぶん細長~いロケットだなーという感じです。
 (当時の科学技術庁が、ISASのほうは 直径は1.4m以内…とだいぶ昔に決めたことを固持したため…だそうです。)

03 ミュー3S2 L  
 こちらは、1.4m 制限も無くなって 2.5mに大幅UPした M-V(ミューファイブ)です。いろいろな衛星,探査機を宇宙に運びましたが、「はやぶさ」 もそのうちの一つです。
04 ミュー L 

 ところで今回の訪問は、言うに及ばず星空から見放され続けているので…と言うことですが、加えて読売新聞が 「時代の証言者」 というコラムに 「日の丸ロケット」 というタイトルで連載した記事にひかれたためでもありました。
 以下はその一部の切り抜きです。 ロケットの直径1.4m制限のお話しも出ており、Max拡大なら読めますので 気が向かれましたらぜひどうぞ…。

05 時代の証言 1 m s 

 以下の開発の歴史年表は 分かりやすくできています。 中央やや上にある西暦表示ベルトの上は 旧宇宙科学研究所(ISAS)の開発歴史で、下は 旧宇宙開発事業団(NASDA)のそれです。 また 文部省、科学技術庁が統合され 文科省になり、それぞれの管掌下にあった両者も統合され 2003年に 独立行政法人 「宇宙航空研究開発機構 JAXA」 となった年から この年表の上下ともに濃い青色のJAXAになっています。
 また黄色い矢印線は技術の流れを、薄緑色は運用期間をそれぞれ示しています。 スケールはペンシルの現寸大 を除き 1/100です。

06 ロケット歴史説明 1 L 
 よくみると、ペンシルロケットから出た黄色い矢印線(技術の流れ)は上のISAS・個体燃料系へはもとより 下のNASDA・液体燃料系にも(官僚組織を越えて) しっかり繋がり、その技術が生きています。 本当に基礎の基礎を築いた…と言うことなのでしょう。   
 なお、ラムダ 4S(5号機)は 1970年に日本初の衛星 「おおすみ」 を運んだロケットです。 ずいぶん細いな~と思い 調べたら直径は 76.7cm でした!。 
07 ロケット歴史2 L  
 左の上と下に 赤の小さいものが2つ見えますが、人間です。

 ところで、はやぶさは ミューファイブ(個体燃料)で打ち上げられたのです!… 知りませんでした~。 てっきり HⅡかと思っていました。 そういえば筑波で見たとき 見上げるような巨大な衛星がたくさんありましたが、たしかに HⅡは大物打ち上げ用でした。
 個体燃料ロケットは健在…どころか(日本では)これから主流になりそうです。 HⅡロケットのブースターも固体燃料ですし…。 よくみると年表の右端の…チョット照明が暗いが…HⅡ-B の横にしっかり イプシロンが控えています。 いずれ脚光を浴びるでしょう。

 以下は固体燃料ロケットの輪切りで、黒いのが固体燃料です。 中央に穴が通っていて外側へ放射状に溝が見られます。 中から外へ燃焼は進みますが、この放射状の 溝が ミソのようです。

08 ロケット燃料 m 

 そして原点の 『ペンシルロケット』 と糸川先生です。 3種類見られますが、長いペンシルや 2段式ペンシルは 初めてお目にかかりました。 
09 ペンシル 1 L 
 下は最初に水平撃ち実験をやったときの実機です。 日時、場所などが記されています。 国分寺には銃の試射場があり そこでやったそうです。  
10 ペンシル 2 s  
 当初10数機作った内 多くの実機がここに保存されています。
11 ペンシル 3 s 

 下は、ペンシルの後の2段式ベビーロケットで だいぶ大きくなりました。 発煙筒で飛翔の痕を追ったり、カメラを搭載して色々研究をしたそうです。 パラシュートでカメラを回収した研究員の誇らしげな顔はまさに 「開拓者」 です。
12 ベビーロケット m 

 そして カッパー、ラムダを経て ミュー、ミューファイブ に発展しますが、今ではそれ等も役割を終え、今後は下の写真の 『イプシロン』 になるそうです。 今年8月には惑星研究用の衛星(下の写真の金色の箔で覆われたもの)を乗せて打ち上げられます。 
13 イプシロン L 

 惑星観測衛星の説明パネルですが、少し難しいです。 そして 「時代の証言者-日の丸ロケット」 の最終記事では将来の方向性などが述べられており、なぜ小型のイプシロンなのか? など 興味深いと思います。
14 イプシロン m   15 時代の証言 2 S

 今回はロケット主体としましたが、次回はこの探査機や衛星についてまとめる予定です。 またお越し下さい。


 一般来客にも開放された食堂で スペースピラフ をいただきました。16 JAXA ランチ m
 

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  1. 2013/06/30(日) 17:16:55|
  2. 航空・宇宙
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ペリカン星雲 IC5067 & ハービッグ・ハロー天体

 ナローバンドフィルターでのSAO(S2,Ha.O3)画像です。
ぺりかん SHO1 
   SKY90  407mmFL   各Band :20'x5   (計300分)     6月8日~9日撮影     

 普通の合成です。  (S+Ha,O,O)
ぺりかん HHOO1 

 
以下はお気に入りの構図で、頭部~首筋とその周辺です。(北が右方向になっています)
ぺりかん SHOup1 
ぺりかん HHOOup1 

 さて 星雲の明るい部分では盛んに星が作られていますが、APOD(Astronomy Picture of the Day)記事によると ここに 『HH(ハービッグ・ハロー)天体』 が存在すると言う説明がありました。
 既にご存知の方は 多いかも知れませんが、ウィキペディアによると…HH天体とは 新しく生まれた恒星に付随する星雲状の小領域で、若い星から放出されたガスが数百km/秒 の速度で周辺のガスや塵の雲と衝突して作られる。 従って そこには誕生したばかりの原始星が隠れている…と言うことでした。

 上の 9cm鏡の画像では(HH天体を)識別できないため、去年 TOA望遠鏡で撮った画像で探して見たら それと思われる部分がありましたので、その画像に黄色でHHナンバーを書き込みました。
 照合・確認には 右(または 下)のキットピークの天文台が撮影した画像を用いました。 その
画像には ご覧のように 7個の HH天体が示されていますが、そのうちの 4個を確認できた…と言うことになります。 
ぺりかん HH toaぺりかん HH Mayall 
 画像の角度は少し異なっています。 また キットピークの画像はSⅡの反転ですが、私の画像はHαの反転のため黒いところ(実際は明るいところ)の出かたも少し異なります。 アマチュアの望遠鏡で捉えられるのだから結構明るい天体のようです。 


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  1. 2013/06/23(日) 11:05:49|
  2. 星雲 星団
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浄土平 '13.5.31 - 2

 浄土平の続きです。 

 さそりや天の川の このアングルは、しばらく楽しめますネ。

サソリ沈む 
  EOS 60Da  FL25mm  F4.0   1'30"   ISO 800

 前回 M8,20は もっと小さい画像でしたが、もう少し行けそうなので更に拡大し画像処理を加えてみました。 
  
 干潟と2裂半 小 
  同 FL 105mm   F4.0  3'x6枚 darkは4枚  ISO800  (かなりトリミング)

 残雪の山に沈むしし座です。

沈むしし座JPEG 
      同 FL25mm  F4.0   2'   ISO800

 分かりにくいので星座線を入れてみました。 右上隅は こじし座の一部です。
しし座星座図 
 
 以下は、車に邪魔された画像ですが、光がきれい ? だったので…。
サソリ 車ライト 
さそり駐車場 R 


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  1. 2013/06/16(日) 21:52:07|
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NGC 7000 北アメリカ星雲 (ハッブルパレット)

 梅雨は なか休みどころか、連休状態ですので助かっています。 夜が短いですがはくちょう座付近が、何とか撮れるようになってきました。 天頂に近いのでこれからしばらく楽しめますネ。 

 先ずハッブルパレットです。 青系バンドが意外にしっかりしているので 黄色く出た部分(SⅡ領域)とのコントラストを強調するために青寄りにしました。
NA blue 
 SKY90  407mmFL    Ha:20'x5  S2:20'x4  O3:20'x5    計 280分

 SⅡ域のUPです、もう少し夜が長いと撮影枚数を増やせるのですが…。

NA blue UP 

 以下は、Hα,SⅡを赤にして自然色(?)に近づけたものです。
NA H-HOO di 

 上と同様部分をトリムアップしました。 やはりハッブルのほうが立体感がよく出ます。
NA H-HOO UP 

 
全般的には、Hαバンドが支配的なので緑系にして メキシコ湾北のモクモクを分かりやすくしました。

NA ctr 

 この付近のぺりかんや網状も、短焦点~長焦点まで色々撮りたいと思っていますので、またお立ち寄りください。


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  1. 2013/06/10(月) 09:56:44|
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天の川 & 散光星雲 浄土平 '13.5.31 - 1

 関東の曇り空を避けて、福島県北部の浄土平に行って来ました。5月末日でしたので、夜半下弦の月が出て来るまでの忙しい撮影でした。

 先ずはいて座付近です。      
 
いて座 
 露出は 1'30" FL約50mm  撮影は全て EOS 60Da F4.0 特記無きは FL105mm ISO 800

 M8 M20まわりですがM20の上の青い星雲がかすかに写りました。
 長さで20%くらいカットオフしています。           露出 3'x6枚 (dark は4枚)
 
M8-M20 

 更にトリムアップしてみました。 ブログ村では 昨今 「ほんとは 4裂星雲」 という説があり ナルホド…と感心しておりましたが、ここではどーも 「2裂~2裂半 星雲」 でした。 (^^)
M8-M20 up用 

 これもポピュラーなアングルで、M16~M17です。 ω星雲の形の特徴がかすかに見られます。
M16-M17  

 デネブとサドルの周囲を狙いましたが、メシエ天体の明るさには及ばないですネ。 処理に苦戦しています。                           露出 5'x6 dark 4枚  FL 約80mm
デネブサドル加平 

 浄土平は標高1600mで空気は澄んでいましたが、福島市が東に迫り 下界から上まで晴れあがった当夜は光害の影響が結構ありました。 下界が曇りの時 その雲海を下にしての星空は圧巻だそうですので、それをどのように狙うか…? 先ずは今後 日頃の行いに よほど注意したいと思います。



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  1. 2013/06/06(木) 16:02:30|
  2. 星野
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M8 干潟星雲 クローズアップ

 以前 撮影途中 雲が広がり中断していたM8でしたが、続きを撮ることができました。
 それでも南天に低いので 時間が足りず、H-O-O (AOOと言うのかも知れません) 画像のみになります。

M8 H d s 
   TOA150  830mm   Ha: 15'x6   O3: 20'x6    計210' 

 周囲の淡い部分はカットオフし、中央付近を主とした画像処理をして 少ーし見やすくしてみました。
M8 H d mup 

 少々遊びっぽいですが、更に明るい部分の星雲の変化がよく見えるように周囲を暗くしたり、模様のコントラストを強めたりしています。アンシャープも使っています。
M8 H d sup 

 これ等画像を見ると、SⅡバンドを加えてのハッブルパレットが面白そうですので、チャンスを待ちたいと思っております。 



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  1. 2013/06/03(月) 12:00:33|
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北関東は足利市住人です。天体写真、"かも"の木彫を"ものづくり"を取り入れて、ご紹介します。ご意見お寄せ頂ければHappyです。Tsukadom

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