天体写真コレクション 羽刈の里天文台より

冷却CCDカメラによる天体写真の掲示。観測ドームの製作過程や使用器具など紹介しています。

Sh2-101 チューリップ星雲

 25日は11時頃になると久~しぶりに星空となりました。 \(゚∀゚)/  とは言うものの何とな~く湿っぽい雰囲気なので、撮影は天頂付近が無難でした。
 今回は、はくちょう座のη星の近くにあるチューリップ星雲です。花びらは大分開いていました。
チューリップ lrgb
    TOA150  830mmfL F5.5       Ha:20'x8 (L画像として使用)    GB:各々4'x6(2x2bin)    R:Haをsoftbin      (計208分)

 以下はHαのみの画像です。

チューリップ H
  チューリップの周りには更に淡い星雲が広く漂っていて、これ等を入れての広角画像もよく見られますが、面白い構図だと思います。


にほんブログ村 写真ブログ 天体写真へ
にほんブログ村

関連記事

テーマ:星の写真 - ジャンル:写真

  1. 2014/07/26(土) 17:40:11|
  2. 星雲 星団
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

お気に入り画像-星雲

 梅雨は明けましたが湿度の多いこの時期はなかなかよい星空は拝めませんネ。もう少しの辛抱…ということで、前回の銀河編に続いての記事です。
  M8のSⅡフィルターでの画像を撮ることができたので、既存のHαとOⅢを用いハッブルパレットをやったところ、星雲内部のディテールが分かりやすくなったので気に入っています。 これは中央部の拡大版で、今回少~しだけコントラストを強めてSⅡ域(橙色部)を強調しています。

M8 SHO up 
 TOA150  830mmfL F5.5    S2: 20x6   Ha: 15'x6   O3: 20'x6     計 330分

下は比較用のAOO画像です。

M8 H d mup  

 次に、ハート星雲中心部にあるメロツテ15です。メロッテカタログは245個の星団のカタログで、かみのけ座の111番も有名なものの一つだと思います。メロツテ15星団の回りには下の画像のように面白い形の星雲がありポピュラーです。 一昨年前に初めて撮影しましたが不出来でしたので、昨年秋に再トライした画像です。

メロッテ15 H-SHO 
 TOA150  830mmfL F5.5    S2: 20x6   Ha: 20'x6   O3: 20'x6     計 360分

ナローバンドのハッブルパレット版が続きます。 下の vdB142もこれまで何度も撮り続けていますが最新版です。 鼻から下のほうに繫がる部分も何とか撮れて(自己)満足しています。

象鼻a H-lrgb 
 TOA150  830mmfL F5.5    S2: 20'x6   Ha: 20'x6   O3: 20'x6     計 360分

 くらげ星雲は殆どHα域で占められますが、SⅡも少し出ましたので ASS(赤=Ha,緑=S2,青=S2)と云うマッピングで合成してみたら網状カラーを淡くしたような以下の画像になりました。

くらげ頭 HSS  
  TOA150  830mmfL F5.5    Ha: 15'x6   S2: 20'x5   計 190分

 ナローバンドフィルターの波長透過域ですがあらかた以下のイメージです。上のくらげではHα画像を赤にして、元々は赤いSⅡ画像を緑と青にした疑似カラーになっています。

Nバンド特性 

 網状星雲ではHα域とOⅢ域がとても明白・鮮明で驚きました。そこで AOO合成が最適でしたが、緑を少し押さえています(このあたりは好み次第か…)。 赤のコントラストを上げ 少し明るめに再処理しています。 (少しコテコテ気味だったかも…)

 赤のHα域に青っぽくマッピングしたOⅢ域がヴェールのようにまとわりついている様が美しいと思います。

網東 H-rgb R
   TOA150  830mmfL F5.5    Ha: 20x6   O3: 20'x4   計 200分 

 Hα域とOⅢ域の両者がとても鮮明だったので、以下にそれぞれを掲げてみました。

網東 H 
 上がHαで、下はOⅢです。
網東 O 

 以下は新しいもので、最近はマイナーな天体に目を向けていますが、以下はこぎつね座の散光星雲です。 
N6820 lrgbup  
 TOA150  830mmfL F5.5    Ha: 20'x6   R,G: 各6'x6   計 192分

 こぎつね座星雲の暗黒帯は、奇妙な生き物が動いているようで不気味ですが、M16の創造のピラーを連想します。下は少し古いですがお気に入りでもあり、上の画像にお付き合いして並べました。少しOⅢを強調して手直ししてあります。 

 M16 SAO CTRup R  


にほんブログ村 写真ブログ 天体写真へ
にほんブログ村

関連記事

テーマ:星の写真 - ジャンル:写真

  1. 2014/07/24(木) 15:14:59|
  2. 星雲 星団
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

お気に入りの画像-銀河

 撮影は休眠状態が続く中、これまでの画像を見直し、手を加えてはながめています。今回は特に印象の深いものをいくつか取り上げました。

 M109(NGC3992) は、棒とそれぞれ独立したように見える渦が鮮明で美しく、また棒は古い星のせいか黄色っぽく、渦の青白さとも対比がきれいです。 天の川銀河もこんな感じのようなので親近感も湧いてきます。 

 画像はトリミングしたものを、少~しだけ明るくして かつコントラストを強め、マルチバンドシャープを加えています。 これは今シーズンのベスト銀河です。

 TOA150  fL=830mm  F5.5    L:12'x8   RGB:各4'x8(2x2bin)    計192'
M109 upa 

 銀河円盤内でなぜ棒ができるの…と不思議でなりません。 その起源は正確には解明されていないそうですが、銀河ディスクの力学的不安定性によってこのような棒構造ができるらしいことが銀河の数値シミュレーションや解析的研究などによって明らかにされつつあるのだそうです。 (ウィキペデイアより)

 下はM83です。 美しい棒渦巻き銀河の代表格ですので見過ごすわけにはいきません。南天に低くチャンスが少ないのが悩みのタネです。

 同  L:8'x8  RGB:各々4'x6(2x2bin)   計136'
M83 blog upa 

 棒渦巻き銀河の解説には必ず出てくるのがNGC1300です。 何万光年の長さの棒と、その両端から渦が出ていて神秘的です。

 L:10'x8 full, RGB:4'x6 each 2x2bin   N1300a 


 銀河内のHⅡ域を捉えるには、Hαフィルターでの長時間撮影を要しますが、HⅡ域が出やすいM33のような銀河と出にくいものがありますが、アンドロメダ銀河は出にくいほうだと思います。

 画像はアンドロメダの北側ですがたくさんのHⅡ域がかすかにですが写りました。 これだとアンドロメダのメシエさんは大忙しで500番くらいは行っているのではないだろうか。
 
  L:12'x10  Ha:20'x10   RGB: 各々4'x8(2x2bin)    計416'     
M31 北UPa 

 M82の銀河風を狙いました。 かすかにですが先端のほうまで銀河風を写せたのでまずますと言うところです。 …が、今一歩なので (くやしさor楽しみを)将来のために残しておきます。

 Ha:20'x28  G:4'x6  B:4'x6(GB:2x2bin)    計608分
M82 1401 lrgb upa 

 撮影は 今年の1月10日と26日でしたが、その間に超新星爆発の光が地球に届き、超新星  「なし」 と 「あり」 を撮影することになりました。 どちらもHα画像です。
M82 140110 Ha 
M82 140126 Ha 

 本当に何千万光年かなたの銀河内のたかが一つの星の爆発がこんなに明るく地球まで届いたの!?…\(◎∠◎)/。 ずっと手前にあり、銀河と重なった星だろうと思ったものです。 さすがスターバースト銀河だ。 超短期間で生涯を終える超巨星を作り、超大爆発を起したのでしょうが、まあM81には壊されるし、ひどい爆発もあったりで 散々な銀河だナー と気の毒になってきました。


にほんブログ村 写真ブログ 天体写真へ
にほんブログ村

関連記事

テーマ:星の写真 - ジャンル:写真

  1. 2014/07/13(日) 16:33:08|
  2. 銀河
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

七夕の月 旧暦のお話し

 うっとうしい雨が続きます。 以下の本を借りてきて読んでいますが、月にまつわるお話しが面白く藤井先生にはいつもながら楽しまさせて頂いています。
 この中に、七夕のペイジがありましたので今回はその紹介記事と致します。  
 [藤井 旭 著 誠文堂新光社]

a月と暮らす_藤井旭 
 
七夕の渡し守り (P154~155) というペイジで…
旧暦の七夕は 『伝統的七夕』 とも呼ばれ、今のカレンダーではその日付は年により異なり時に8月の終わり頃になることもあります。
(ということは既に衆知ですが) その陰暦7月7日の夜には必ず上弦(付近)の半月が出ていて、ちょうど『 船 』 の形にそっくりなので 『天の川の渡し守り』 と言われます。 
 更に続きます …しかし、ちょっと意地悪で船は天の川の南のほうにいて大分離れており、二人の恋人を横目にしながら渡してくれないのだとも言われているそうです。

 下は、最後の浮世絵師と言われる月岡芳年という江戸末期~明治の絵師の作で 『月百姿』 の一つの 『銀河月』 という絵です。 おり姫・牽牛と共に上弦の少し前の舟形の月が描かれています。

b月百姿 絵は書籍のものでなく Webから引用してあります。

 そうなのか~ 確かめてみよう…ということで、今年の旧七夕である8月2日の夜空をステラナビ(手抜きであいスミマセン)で見てみたら確かにその通りで おとめ座のスピカの近くに上弦2日前の月が南の空にいました。  去年,来年の画像も同様でした。 考えてみれば月を基準とした太陰暦の中の話しなので当然なのではありますけれども。 左の上に大三角がいます。
14_8_2moon.jpg 

 ハテここで唐突ですがヘンな疑問が湧きます。 金色夜叉の中で貫一がお宮に 「来年の今月今夜のこの月を…」 というくだりはあまりにも有名です。 ではこれは旧暦のお話しでなければならないハズですが、作品が新聞に連載されたのは明治30年でした。 明治初期に太陽暦が採用されて以来久しいので、どうも悩ましいところです。  今年が満月なら新暦では来年の今月今夜は新月付近になるので…。
 でも尾崎紅葉先生の文学では、この名せりふでしかありえませんから、つまらん詮索は野暮な限りですネ。



 更に続きます、スピカの隣には火星…土星と並んでいて、今年の旧七夕翌日の8月3日には下図のように火星とやや接近し 翌8月4日にはてんびん座にいる土星とかなり近づいています。
1_8_3火星 
 下図の4日は土星にかなり接近するので拡大しています。 縦長枠は焦点距離 800mm でスタンダードな一眼カメラでの写野です。 光度差もあるので土星の輪がギリギリ写るかどうか…ですけど。
14_8_4土星 

にほんブログ村 写真ブログ 天体写真へ
にほんブログ村



関連記事

テーマ:星の写真 - ジャンル:写真

  1. 2014/07/07(月) 20:07:46|
  2. 太陽系
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

NGC5866 りゅう座の銀河

 うしかい座との境界線付近に居る明るいレンズ状銀河です。 中央を走る暗黒ラインはトリムUPし画像調整して、やっと認められる程度でした。  また大分明るいのでデジタル現像を強くやっています。
N5866-upup.jpg 
  TOA150   830mmfL    L: 8'x8    RGB: 各4'x6 2x2bin  (計136分)   下の画像をトリミング

 この焦点距離では かなり小さいです。 

N5866br.jpg 

 ところで M102  はメシエカタログ記載位置には該当する天体がないそうですが、カタログは誤記で、この NGC5866 を指しているのではなかろうかと言われています。 (他説もあります)
 また…この銀河は、メシエカタログに記載された位置に近く、メシャンもメシエもこの天体を確実に観測していたことから、この天体がM102である説を支持する人が現在は多い。  以上 Wikipedia より。 …のだそうです。


 以下は NGC 4217 (今年2月投稿) ですが、よく似ています。但しこちらは”レンズ状”とは言われていないようです。 これも大分トリムUPしています。
m106_n4217_up 
  M106 と共に撮影した画像です。
M106_N4217 

 まだまだ梅雨は続きそうです。 ネタが切れましたので、何か考えるか…。


にほんブログ村 写真ブログ 天体写真へ
にほんブログ村



関連記事

テーマ:星の写真 - ジャンル:写真

  1. 2014/07/01(火) 15:12:21|
  2. 銀河
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

プロフィール

tsukadom

Author:tsukadom
astro17ヘようこそ!
北関東は足利市住人です。天体写真、"かも"の木彫を"ものづくり"を取り入れて、ご紹介します。ご意見お寄せ頂ければHappyです。Tsukadom

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

Home (5)
Index (6)
日曜大工 (2)
機材 道具 (6)
画像 (0)
木彫 (6)
ソロギター (4)
郷土 (10)
星座と星々 (18)
太陽系 (27)
星雲 星団 (213)
銀河 (84)
ギャラリー (2)
鳥ギャラリー (1)
星野 (19)
航空・宇宙 (12)
未分類 (1)

FC2カウンター

フリーエリア

検索フォーム

リンク

このブログをリンクに追加する

QRコード

QR

フリーエリア