天体写真コレクション 羽刈の里天文台より

冷却CCDカメラによる天体写真の掲示。観測ドームの製作過程や使用器具など紹介しています。

NGC6992 網状星雲 南部のディテール

 ここは網状星雲の中でもディテールがとても美しい部分と思います。 網状の本体の上に青白いベールで覆われた様のディテールを撮りたい,今回は下~のほう(南部)の淡く消え入るところも全部撮りたい,SⅡ波長帯も結構反応しそうなのでハッブルパレットでも画像化してみたい…などの主旨で撮影しました。

 ハッブルパレット画像です。 

アミ SAO f
  TOA150 reduced 830mmFL   F5.5    Ha: 20'x8   O3: 20'x6   S2: 20X6    計400' (2晩)

 ハッブルバレットにしたメリットは?……あまり見当たらない感じです。
 以下は AOO合成です。 SⅡも加えてもみましたが、このシンプルなAOO合成のほうが最適の感じでした。 また、英語のベール星雲の名もピッタリです。

アミ AOO f

 以下は少しどぎついですが、CFHT(Canada France Hawaii Telescope)パレットです。とりわけアピールするところはないですが、変わり種として…。
アミ AOS-rgb 

 ナローバンド3種は以下のとおりです。 
 先ずHαです。 本体(とも言うべき部分)が最も顕著に現れ、新星爆発残骸らしい感じがします。青白いベールは写っていませんネ。

アミ Ha

 OⅢ画像です。 上の Hα や一番下の SⅡとは別物感があります。
    
超新星爆発中心は画像の右方向ですが、そこを中心に超高速で広がるガスのOⅢ成分は
    速度が少し早く他の成分の残骸から画像の左ヘ抜け出しつつある。  …という仮説 or 想像
    を聞いたことがあります。 はは~、だから OⅢ成分が別物のベールのように見えるのか~、
    なかなか面白い仮説or想像(?) だな~…と思いました。
     本当に何が起こっているのか、知りたいところです。 あと1000年くらいするとズレが拡大?
    して仮説が正しいとされるかも知れませんネ…。
   

アミ O3
  SⅡバンド画像です。
アミ S2

  これで、夏の名残り・メジャー星雲シリーズも 北アメリカ,ペリカン,網状と来ました。 またしばらくはマイナーな散光星雲を中心に撮り、冬の繁忙期を迎えたいと思います。 各位風邪などひかれぬようお過ごしください。 


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  1. 2014/10/30(木) 14:15:02|
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IC5067 ペリカン星雲 - ペリカンの首筋

 ペリカン星雲の最も明るく、星が盛んに誕生しているエリアです。 ここはこれまでに何度も撮影していますが、なぜかシャープな画像を得るのが難しいエリアです。 そこで秋の夜長をナローバンドでじっくりと…の予定でしたが、後半は雲行きあやしく 枚数が充分はかどりませんでした。
ペリカン SAO
     TOA150 fL=830mm F5.5    Ha: 20'x6   O3: 20'x4   S2: 20'x4   計 280分

 下はAOO合成です。 画像サイズは いずれも小さめになっています。
ペリカン AOO

 このエリアには、誕生したての星の存在を裏付ける 「ハービックハロー天体(HH天体)」 なるものが存在しています。 私の望遠鏡では矢印の4個をとらえるのが精一杯ですが、もっとたくさん見つかっています。
ペリカン exp


 HH天体については、去年6月に記事にしましたので、よろしかったら こちら からご覧ください。

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  1. 2014/10/25(土) 16:11:33|
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NGC 7000 北アメリカ星雲南部

 編集中に間違って記事を投稿してしまいましたので、手を入れ直し改めて投稿させて頂きます。

 いまどき 『北アメリカ』 ですが、望遠鏡を東にして、カメラと支柱が当たらないギリギリのところから、つまり対象の天体が天頂に差しかかる一時間くらい前から撮り始め、撮影時間を確保していますので、いまどき 『北アメリカ』 になりました。

 今回は北米南部のディテールを撮りたいと考え、ナローバンドのみの画像としました。
 北は画像右方向です。 このほうが何となくディテールを見易く感じましたので、変則ですが横画像にしました。
北米 lrgb
 TOA150 fL=830mm F5.5    Ha: 15'x6  O3: 20'x6  S2: 20'x6   計 330分

 以下はAOO合成です。 Hαは15分露出で充分で HⅡ域が明るく明瞭でした。 そのためかこの合成でも結構メリハリを感じられると思います。
  でも よく見ると上のSⅡを入れたハッブルパレットのほうがディテールのコントラストが出ています。
北米 HOO
 両者画像サイズを大きめにしてありますので、Max拡大でご覧ください。 

 Hα,SⅡ,OⅢのそれぞれの違いが随分明確でした。(これまであまり無いくらい) 
 先ずHα画像です。 HⅡ域中心の散光星雲ですから最もよく反応します。
北米 H 
 SⅡ画像ですが、随分明快に出ています。 山脈状の部分をSⅡ領域が尾根のように走っているのに興味をひかれます。 また波長帯としてはHαのすぐ近くなのに随分違うものだナ~という感じもします。 
北米 S 
 OⅢはモヤーっとしていますが、散光星雲のOⅢ画像としては とてもよく(明確に)写っているほうです。 大体散光星雲では(OⅢは)何も写らないことが多いです。 
 北米 O
           (各バンドの画像は合成画像で、カラー合成直前の画像です)

 という次第で、素人的な見方では…H系のみならず S,O系の物質が豊富。
H系の濃度はかなり高そう。 しかも気の遠くなるような範囲で… なので星の形成がとてつもなく盛ん… と言うことなのでしょうネ。

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  1. 2014/10/20(月) 11:25:50|
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NGC 1579 北の三裂星雲

 ペルセウス座の散光星雲でカリフォルニア星雲の東,ぎょしゃ座に近いところにあります。 『北の三裂星雲』 というのはAPOD (Astronomy Picture of the Day)で見かけたこの星雲の別名です。 あまり耳にしませんでしたが、いて座のご本家に比べると大分地味なためでしょう。
N1579 H-lrgb 
 TOA150 830mm fL F5.5 Ha: 20'x6 RG: 各 4'x4 (2x2 bin) 計 152分    Rは Haを softbin 

 下はHαのみの画像です。 
N1579 H 

 今回Hαフィルターを主にして撮りましたので、周囲の青っぽく淡~い 『IC天体』 は写りませんでした。 空の条件がよい時に L(Luminance)フィルターで露光時間をタップリかけると、青い部分がよく出る様なので今シーズン中に何とかしたいと考えています。 青も写ると北の三裂の名に、より相応しくなるかも知れません。   
 

 続き/ 
 
このリンクは APODの NGC1579 記事で、アリゾナ大学 32インチ鏡(約80cm)による画像ですが、Luminance だけで 320分かけて撮ったものです。 RGBもそれぞれ 100分以上。
 解説はいきなり、三裂星雲に似ています…と始まりますが、このAPODの画像ならそのように言われても文句のないところです。 赤、青と黄色もあるので三色星雲と呼んでは…?

 大きな望遠鏡で、年中晴れのアリゾナで(砂漠だから)、光害も少なく…うらやましい~ですネ。

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  1. 2014/10/13(月) 11:01:20|
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IC 1318 サドル東側の散光星雲

  通称サドル付近…お馴染みのエリアです。 サドルは明る過ぎて難しくなるため外しましたが、この画像のすぐ右(中央)にありますので ここは 『サドルの東側』 です。 画像ギリギリ右上は散開星団NGC6910です。 
 画像サイズを大きくしてあります。Max拡大してご覧ください。

サドル付近sky90 H-lrgb  
  SKY90  reduced fL=407mm F4.5   Ha;20'x6   G,B:各4'x6 (2x2bin)   R:Haをsoftbin     計 168分

 星雲の明るい部分はHαフィルターによく反応しました。 以下はHαで20分露光の単独画像です(画像サイズは小さくしています)。 ダーク処理、ホット&クールピクセル除去だけでこれだけよく出たのは珍しいので掲載した次第です。
サドル H単 
 下は、上の画像を6枚合成し、レベル調整などをやったものです。淡い部分や濃淡のコントラストはこちらのほうが見やすいので、いつもながら白黒画像を載せています。
サドル付近sky90 H 

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  1. 2014/10/05(日) 17:28:02|
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北関東は足利市住人です。天体写真、"かも"の木彫を"ものづくり"を取り入れて、ご紹介します。ご意見お寄せ頂ければHappyです。Tsukadom

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