天体写真コレクション 羽刈の里天文台より

冷却CCDカメラによる天体写真の掲示。観測ドームの製作過程や使用器具など紹介しています。

M31 アンドロメダ銀河のHⅡ域

 何度も撮っていますが、明るい中央部から淡~い円盤外周部まできれいに撮るのは、いつも難しいな~と思う対象です。 今回は点在するHⅡ領域をよく撮ってみたい…ということで臨みました。
M31 HR-rgb 1-lrgb a
 SKY90  fL407mm  F4.5   L: 10'x7 +12'x4  RGB: 各々4'x6   Ha: 20'x10   計  390'   (2 nights)
  
下はHαフィルターでの単独画像ですが、単独にしてはHⅡ域がよく出ています。 とは言っても分かりにくいので主なHⅡ域に矢印をつけてみました。

M31 single_H

 下は上の単独画像10枚を合成後、L(ルミナンス)画像と合成したものです。 HαとL画像との合成は「加算」、「比較明」をやってみましたが、HⅡ域をあぶり出すには若干ですが比較明のほうがよいように思いました。
 なお、赤色用には通常バンドの赤とHα画像を加算合成して使用しております。

M31 H_di hikaku L_H

 いつもながらですが、白黒のほうが思ったようにコントラストや滑らかさなどが得られ、安心して見られます。



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  1. 2015/10/28(水) 10:33:03|
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NGC 7635 バブル星雲 [バブルのなかみは?]

 恒星風により圧力を受けたガスがバブルを形成している…ということですが、不思議な天体の謎をもう少し知りたいな~と思いつつ撮影しました。
N7635 H-lrgb

  TOA150  fL830mm  F5.5     Ha: 20'x6  O3: 20'x4   計 200'  A_AOO lrgb
 以下はHα画像です。こちらでもバブル球の詳細はよく分かりませんネ…。右側(北側)が随分明るく写っています。
N7635 H_di

  
バブル付近の構造をもっとみた~い…と言うことで、この付近のみトリムUPしてデジタル現像のやり直し、シャープ処理、コントラスト調整などなど手当たり次第やってみました。
 一方、『ハッブル・ヘリティジサイト』でHST画像を基にバブルについての解説がありましたので引用させて頂きました。
N7635 exp
 バブルのなかの右上に輝く星は、太陽の40倍の質量を持つ星で、この星の表面から秒速2000kmというものすごい速さで粒子が放出され、恒星風が作りだされています。 そして、この濃密な粒子の恒星風が星の周りを「泡」のように覆っています小生の画像では大分見ずらいですが星をボヤーッと包んでいるようなものを指します。ハッブル画像では泡のように見えます
 そして星の下側に非常に明るい濃密なガスの塊があるのが見えますが、これは星に最も近い濃密ガス部分で強い紫外線放射を受けて明るく光っています。そして超音速恒星風がこのガス塊に衝突することにより、次々と明るい青色のアークができているのです。
 さて画像右の方には、指のような形をした分子雲の濃密な塊があるのが見えますが、この分子雲はまだ超音速恒星風と衝突していないが、中心星からの紫外線放射はすでに到達しているので、このように輝いて見えるのです。 
            …出典
 ハッブルヘリテイジHPより、解説をおよそそのまま使用しました。  



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  1. 2015/10/23(金) 19:34:03|
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網状星雲 NGC6960 付近

 NGC6960から南部に連なるエリアです。 NGC6992, 6960 は形や明るさなどからとてもポピュラーですが、この領域は新星爆発残骸らしく物質が不規則に散らばっています。
south area h_aoo
 SKY90 fL407mm  F4.5   Ha:20'x8  O3:20'x6  計 280'

 これまでの経験から網状はOⅢバンドがとてもシャープに写るので、その美しさを強調したい…と言うことでOⅢ画像を主体に処理して見ました。 赤い部分(Hα)は少しばかり現実とは違ってしまいますが…。
south area O_AOO

 同じ新星爆発でも残骸を見ると皆それぞれで、かに星雲とは随分違います。くらげ星雲とはディテールが似たところがありますが全体としては随分異なります。
 爆発の規模とか、経過時間、成分など?…の違いでこれほど異なるのでしょうかネ~ 不思議です。 そして網状はどこをとっても美しく魅力的です。


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  1. 2015/10/19(月) 20:38:53|
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LBN331 はくちょう座の散光星雲

 LBN カタログとは、Lynds' Catalogue of Bright Nebulae の略称ですが、あまり聞きなれないものですネ。天文学者がそれぞれの研究目的に合わせて分類したものの一つかと思います。 ちなみに M42 オリオン大星雲は LBN 974なのだそうです。

 4等星の32番星と重なっているので見つけ易い星雲ですが、大変淡~い星雲でした。 同じように4等級の52番星と重なる網状星雲西側(NGC6960)によく似ています。

LBN331 H-lrgb
 SKY 90   fL407mm  F4.5       Ha:20'x6     G,B:各4'x6      計 168分

 以下は反転画像です。構造は小型単色の網状星雲ですね…。
LBN331 Hrev

 北が右下になりましたが下図の位置にあります。 LBN331.png


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  1. 2015/10/14(水) 21:03:55|
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木造FRPドームの補修

 ドームを自作し、FRP表面加工だけは業者さんにやってもらいましたが、早くも8年目になり劣化等の心配があったので見てもらいました。 手を入れるなら早いうちがよいでしょう…と言うことで、全面再コーティングすることにしました。

 さすがにプロで足場は丸いドームにうまく合わせていとも簡単に組んでしまいました。

IMG_0349.jpg 
 恐る恐る足場に昇り見てみます。
IMG_0353.jpg 
 平らな部分の汚れはやむなしですが、FRP樹脂がところどころ薄くなっていました。 幸い各端末部分も無事で湿気の影響もなさそうでした。
IMG_0356.jpg 
 シールゴムは日に当たるところに劣化が見られ、この際自分で交換を…と思ったのですが足場から下を見るとムズムズして怖いのでやめました。
IMG_0358.jpg

 洗浄、研磨の後プライマー処理をした状態です。これまた職人さんの手慣れた作業でどんどん進みました。
IMG_0365.jpg
 ガラスクロスの端末は赤く着色され識別できるようになっています。 赤線の右が今回FRP加工を実施したほうで、左はこれからやる側です。
IMG_0368.jpg
 アチコチに赤線が見え、作業が進んでいきます。
IMG_0371.jpg 
 上塗り色は白っぼく写っていますがライトシルバーです。
IMG_0459.jpg 
 FRPの厚みが増したので、凸凹も緩和されたように見られます。
IMG_0454.jpg 
 職人さんも、こんな変テコリンなものは初めてのようでしたが天体に興味があり面白かったようでした。 なんと 「アンドロメダ銀河はこっちに近づきつつあるンですよネ…、いつ頃衝突するンですか?」 と聞かれました。
IMG_0462.jpg 
 次回の補修はどうなるか、10年後にもう一回…? そのときの歳は…そろそろよい潮時か…いやいやマダマダ…? ……まあ、その時になってから考えることにして、これでまたしばらくやって行きたいと思います。


 以下は余談です、これまでの8年を大雑把に振り返って見ました;
◆0~3年くらいの間はポピュラーな天体を中心に撮りあさったようでしたが、10分を超える撮影のガイドはいつも難しくあまり満足な結果は得られませんでした。
◆天の川が見えない関東平野市街地での撮影ですから冷却CCDカメラでも次第に限界を感ずるようになり、ナローバンドフィルターに関心を持つようになりました。 (ナローバンドの目的は光害対策が主ではありませんが。)
◆ナローバンドフィルターをトライし始めましたが、長時間の露光に耐えるだけのガイド技術が追いつかなかったので、これは何とかしなくては…とガイド安定化に本腰を入れました。
 極軸合わせ、微調整を繰り返しては極軸精度UPを図りました。大地震を期にピラー固定アンカーボルトを追加し水平出しを徹底。 望遠鏡支持剛性UP、ガイド鏡と本体間の剛性UP。 鏡筒軸に直角面内のバランス取りも徹底しクランブフリーでどこでも静止を目標。 ガイドソフト(α-SGR)の設定見直し。 これらで大分改善されたように思います。
◆冷却CCDカメラもビットランのBJ41から同53シリーズに切り替え画角も拡がったこともあり撮影対象が随分拡大しました。
 この頃に撮影した画像の一つが下のFox fur星雲です。ナローバンド撮影ですがピントや粗さなど大分イマイチです。

FF 12-10 lrgb 
 以下は同じところを昨冬撮ったものを再処理しています。これまでの反省よりピント合わせの改善、枚数増を行ったものです。露光はHα20’x14枚,OⅢ20’x10枚 合計480分ですがこれでも充分では無い感じがしています。
FF Hx5+9-lrgb 
 この辺りは画像の枚数を重ねないとどうも粗さが目立つ難しい場所のように思います。取り組みの変化が現れた好例と考え二つの画像を並べてみた次第です。

 反省点を少しずつ修正して行くと、僅かでも効果は得られるように思います。 また、気楽にノンビリやりたい…と思う一方で、素晴らしい画像を見ると焦ったりもしている昨今です。

今年は短焦点のほうで、南のコーンからもっと北のほうまで入れて、キツネも可能な限り明確に撮りたい…とあれこれ考えています。

 今後もヨロシクお願い致します。

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  1. 2015/10/11(日) 21:20:00|
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NGC 6992 網状星雲(東)

 夏場はチャンスがありませんでしたが、秋口になり ようやく姿を見せてくれるようになりました。 今年は短焦点のほうでHα-OⅢ-OⅢ合成をやってみました。maxに拡大してご覧ください。
N6992 H-rgb
  SKY90  fl407mm   F4.5    Ha,O3: 各々20’x6    計 240分  (AOO合成)
 
 下は RGB合成後、OⅢとL-RGB合成したものです。 (上はHαとのL-RGB合成です)。
理由は、OⅢ画像でヴェールを覆ったような構造がとてもシャープに出るので、それを強調できたら…と言うことでのトライです。 但し赤い部分にはあまり向いていないようでした。

N6992 O-lrgb
 下は、順にHα画像、OⅢ画像です。
N6992 H
 下のOⅢ帯(緑、青に着色)が上のHα帯(赤)をヴェールで覆うような感じで、両者はいつも別物のように感じます。
N6992 O


 これは以前 15cm のほうで撮ったもので、同じく AOO合成です。
N6992 H-rgbTOA



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  1. 2015/10/01(木) 10:14:28|
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北関東は足利市住人です。天体写真、"かも"の木彫を"ものづくり"を取り入れて、ご紹介します。ご意見お寄せ頂ければHappyです。Tsukadom

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