天体写真コレクション 羽刈の里天文台より

冷却CCDカメラによる天体写真の掲示。観測ドームの製作過程や使用器具など紹介しています。

NGC3190 と周囲の銀河達 (Hickson #44 in Leo)

 ししの大鎌、首の部分にある小さい銀河グループ(後述)です。 NGC3190 は中央の暗黒帯が歪んで走っている銀河で1億光年の距離にあるそうです。
N3190 Ldisi-lrgb

  TOA150 fL830mm F5.5   L:12'x14  RGB: 各 4'x6 (2x2 bin)  計 240分  L-RGB合成
 すぐ左上は楕円銀河 NGC3193、右の NGC3187 はS字状ですが何でこんな形になったのか…?不思議ですネ~。右下のほうには NGC3185 が写っていますがこれは棒渦巻きのようで4者それぞれです。

 それぞれの部分をトリムUPし、少し粗れますが銀河を重点に処理してみました。NGC3190の暗黒帯は銀河ディスクに対して歪んでいます。ハッブル画像では歪みだけでなく鮮明に非対称に捉えられていますが、その理由はこの小グループの他の銀河の重力・潮汐作用であろうと考えられているンだそうです。 2010年 5/3 APOD記事より。

N3190 Ldisi up1

 下の NGC3185 の円盤も何だか歪んでいるように見えます。
N3190 Ldisi up2

 小銀河グループ;
 カナダの天文学者 Paul Hickson とその研究グループは、約100の小銀河グループを分類しましたが、この4つの銀河達はその44番(Hickson 44) とされています。


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  1. 2016/01/28(木) 16:32:03|
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NGC 7133 ケフェウス座の反射星雲

 ケフェウス王の五画形のなかにある反射星雲で、淡く小型のためか写真としてはあまり見かけない対象です。 ですが青白く輝く中に薄っすらとピンクの筋状の部分がとても美しい天体です。 本来は大口径向きの天体ですが、はたしてどこまで写るか…? とトライしてみました。
N7133 lrgb r1
   TOA150 fL830mm F5.5     L: 8'x14    RGB: 各4'x6  (2x2bin)     計 184分  L-RGB 合成
  小さいのでこのままではディテールは判別不能でした。

 下は60%くらいトリムOffして、カラー,コントラスト,スムージング等々少々強めに処理したものです。 ピンクの筋が何とか現れています。 また明るい部分のすぐ下と 少し離れた右下に ピンクの糸くずのように千切れたHH天体(後述)も写っていました。
N7133 lrgbup

  2011年 10/27 APODによると;
 僅か500万年の若い星々により青白く輝く星雲で構成されるが、このなかに赤くフィラメント状に輝くのはこれ等の星々の発する強烈紫外線によるエミッション星雲(H2域の散光星雲)である。 また外に赤く千切れたように飛び散っているのは産まれたての星に起因するHH(ハービッグハロー)天体である。… 

 …と言うことで、反射星雲と散光星雲の混合天体でした。 また上の画像ではHH天体は2~3個しか写っていませんが高解像画像ではモット多く見られます。
 こちらからご覧ください



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  1. 2016/01/24(日) 16:55:12|
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IC1848 Soul星雲

 天頂少し手前から西の空での撮影です。
soul H-lrgb
   SKY90 fL407mm  F4.5   Ha, S2, O3:各20' x6   計 360'  SAO合成 (ハッブルP)
 隣のハートよりも淡くて滑らかに写しにくい星雲です。 枚数をもっと重ねるとよりスムーズになりますが、明確な差を出すには3倍くらい…(
_| ̄|●)の時間が必要だと思います。
 

 以下はAOO合成です。

soul SHOO-lrgb

 さて、冬の天体が真っ盛りのなか少しでも月明かりを避けて…とハートやソウルを狙ったりして来ましたが、「もーー寝よう」 と言う時間には銀河シーズン真っ盛りでした。 明け方近くまで頑張る人には 「はぁ~?」 でしょうネ…。 
 今年もマイナーでも面白そうな銀河を見つけて撮れたらいいナ~と考えております。 よい星空に恵まれますよう…。



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  1. 2016/01/20(水) 11:43:18|
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Melotte15 ハート中心部から IC1795 魚の頭 付近

 ハート全体までは入らないので、見慣れない構図ですがにぎやかなエリアを撮りました。 画像サイズを大きめにしましたので拡大してご覧ください。
 OⅢ,SⅡバンドにも結構反応したのでハッブルP.向きと思います。 お隣のSoulベイビーはこの点難しいですが…。

I1795 H-lrgb
    SKY90 fL407mm F4.5     Ha:20'x7  O3:20'x6  S2:20'x6     計 380'    SAO合成 (Hubble P.)

 下はAOO合成ですが、立体感に関わるコントラストはハッブルPのほうがよいようです。
I1795 -lrgb

 魚頭星雲は「イルカ」のような気がします。…?



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  1. 2016/01/14(木) 11:44:25|
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NGC1999 オリオン座のマイナーな星雲

 M42 から 約1°南にいる小さい反射星雲です。 中心のV360という星の光を受けて輝いて見えます。N1999 H-lrgb
      TOA150   fL830mm   F5.5    Ha: 20'x10   O3: 20'x6    計 320'     AOO合成
 周囲は淡いのですが色々な形がいっぱいで、星雲からの放射状の広がり、コーンのようなもの、暗黒帯、ところどころ明るい部分…などとにぎやかです。天体活動は形が示すとうりとても活発のようで何十ものハーヒーッグハロー天体、バウショックウェーブが存在し、中には超大型のものがあるそうです。
 星雲のすぐ右下にある明るい部分は第1号のハービッグハロー(HH1)で、そのまたすぐ下はHH2です。
 1950年ハービッグさん、ハローさんが(1号として)発見したとされています。

 右上のコーンのようなものもHH401天体、コーンのすぐ左上の明るい部分はHH222でハッブルサイトの画像で見ると滝が落ちるようで見事です。 まだの方は
こちらからご覧下さい。 

 周囲を取り巻く淡~い星雲に比べると明る過ぎるので、NGC星雲を中心に処理してみました。V360星とT形の暗黒帯が何とか見えています。

N1999 H up

 マイナーなエリアですが、もう少し明るかったらメジャー昇格でしょうネ~?


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  1. 2016/01/11(月) 13:35:21|
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IC426 オリオン座のマイナーな反射星雲

 ベルトの中央部・北にマッシュルームのような反射星雲があります。 三ツ星ベルト最も西の『ミンタカ』の光を受けて輝くと言われています。 一見すぐ下の『アルニラム』のほうが近そうですが…?まあそんな単純なことではないのでしょうネ…。
426 L-lrgb
  TOA150 fL830mm F5.5   L:10'x10+15X6  RGB: 各4'x8   計 286分   LRGB合成
 きのこの足付近には千切れ雲のように星雲が繋がっています。

 位置的にはオリオン座の中心部にありますが、周囲を超メジャーな星雲に囲まれあまり光のあたらない星雲(?)となっているのでしょう。 

IC426posi.jpg

 もう少し近くに強力な紫外線を発する若い星があったなら、赤く輝くマッシュルームが出来上がったのでしょうネ…。


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  1. 2016/01/06(水) 11:15:41|
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M42 トラペジウム付近 と LL星

 あけましておめでとうございます。

 トラペジウムとその付近をナローバンドフイルターで撮ってみました。産まれたてと思われる星々が点在していますが、想像もできないほど凄いことになっている領域です。
M42 SHO-rgb_a UP
  TOA150   fL830mm   F5.5        Ha,O3,S2  各々5'x6     計 90'     SAO 合成(Hubble P.)
 各バンド全て 5分X6枚露光としました。 多段階露光とはしませんでしたが、SⅡフィルター画像でかなり明瞭にトラペジウムが現れたので、これとHα画像を合成したところ多段階露光と類似効果が得られました。
 以下がそのHαとSⅡの合成画像です。トリムなし画像です。

M42 SH

 LL星という強烈な恒星風を発する星があります。 赤経・赤緯位置情報、ハッブル画像との星々の位置の比較照合などから矢印の星がLL星と見てよいと思います。
LLOrionposi.jpg 

 一方トラペジウム方向から比較的ゆったり来る星雲と恒星風が衝突し衝撃波が生じているのがハッブル望遠鏡で鮮明に捉えられました。…ゆったりと言っても宇宙基準なので よく分かりません。
 衝撃波は『Bow shock(バウショック)』と呼ばれています。…滑らかな水面を船が進むときの波の形から来た言葉のようです。

 なぜか南北逆さまですが、以下はHubble画像でLL星のクローズUPです。 2003.11.15APOD記事より

LLOrion.jpg 

 ハッブル画像に合わせて以下の画像は全て逆さまにしました。
 ステラナビ上でRA,Dec.位置を入れてみたらトラペジウムに大分接近していました。

LL星オリオン

 以下は2013.2.5 NASA HPで紹介された画像です。中央やや下にBow shockをともなうLL星が鮮明に写っています。
LLOrion_bowshock.jpg

 Bow shockが写っていないか~と、LL星周りを大分(300%くらいに)拡大してみました。 黄色い矢印先端に何かありますかね~…。  (なお、上の画像とは撮影角度が少し異なっています)
LLbow.jpg

 1500光年かなたの衝撃波が見えるの…!? 衝撃波もハッブル鏡性能も、どちらも びっくりポンです。



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  1. 2016/01/03(日) 17:13:11|
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北関東は足利市住人です。天体写真、"かも"の木彫を"ものづくり"を取り入れて、ご紹介します。ご意見お寄せ頂ければHappyです。Tsukadom

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