天体写真コレクション 羽刈の里天文台より

冷却CCDカメラによる天体写真の掲示。観測ドームの製作過程や使用器具など紹介しています。

伝統的七夕 旧暦の話しなど

 今週も天体の写真は撮れませんでしたが、市内の図書館で以下の本を見つけましたので記事の材料にさせて頂きました。

 藤井旭さんといえば天文ファンにとってはおなじみですが、2007年発行のこの本は多くの著作のなかで、かなり新しいものだと思います。
 
星空を見上げて365日 藤井旭 藤井旭著 誠文堂新光社  
 題名のとおり、元日から始まり大晦日まで一日一話の星の話で読者を楽しませてくれますが、なかには 『そうだったのか…』 とか 『なるほど…』 というものがありましたので、そのなかから 紹介します。 著作権問題に心配がありましたので公知の事実と思われ、(自分が)知らなかった内容を選びました。 

 伝統的七夕
 旧暦の7月7日を現在のカレンダー(太陽暦)の日付にすると下表のようになるのだそうです。 毎年異なり 今年は13日だから お盆やペルセウス座流星群(13日未明)とも重なっています。

   旧七夕aa         日本の暦
 太陰(月)暦 or 陰暦とも呼ばれ、月の満ち欠けを基準にするためズレるのでしょうが、なぜこんなに変わる~? 規則性は 無いようだし? … いんや (誰かの言い方が伝染したか ??)  無くもないのかな~? と大いに悩ましく、この暑いのにまた出かけて この謎が分かりそうな 上右の本を借りて来ました。 (日本の暦 岡田芳朗 著 新人物往来社)  

 …で、太陰暦は 新月~満月~新月…これを1朔望月(さくぼうげつ)と言うそうですが、月の公転周期 約29.5日 正確には 29.5305…を1ヶ月にして、1年としての12朔望月は 約354日だとしています。 これだと太陽暦の365日に対して
11日足りなくなるので、3年ないし2年に1回 は閏(うるう)月を置いて 年13ケ月にしないと 季節に合わなくなり、オリオン座とともに七夕をやることになります。
  ちなみに閏月を設け太陽暦に合わせるのは、厳密にいうと太陰太陽暦というそうで、これを旧暦と言うのが正確なのだと思います。

  どうやらこのへんが上表の日付のズレの数字に表れているようだ…と ほどほどのところで納得することに致します。  
 さらに、今の時代に上表通りにやると 「あれッ 今年の七夕は何日だっけ?…」 と大混乱になるので、月遅れの8月7日と決めて祝うところもあるようです。 しかし…旧暦だと13ヶ月の年は給料が余計にもらえそうです。
 
 話し変わって、大阪の交野(かたの)市/交野ヶ原という 七夕や星に大変縁が深い地域があることも藤井さんの本で紹介されています。
 淀川に流れ込む 天野川(天の川)、星田妙見宮、牽牛石、機物(はたもの)神社、星の森 などなど星に縁の深い名前がたくさんあリ、星にちなむイベントもあるそうです。
 星田神社・星田妙見宮のホームページをご紹介しますので、お立寄りください。

                      http://www1a.biglobe.ne.jp/hoshida/

 天の川、いて座まわりの話し;
 ミルキーウェイとは、よく知られた欧米での呼び方ですが、単にミルクを流したようだからそう呼ぶのだろうと思っていました。 (以下のお話しは既にご存知の方が多いかと思いましたが…)
 下の絵画は ルネッサンス期の画家ティントレット「天の川の起源」で、伝令神ヘルメスが赤子ヘラクレスに女神ヘラの乳を吸わせたとき、吸う力があまりに強く、勢いよく乳がほとばしり星空にかかって ミルキーウェイができたと言うギリシャ神話の一こまです。

ミルキーウェイ ティントレット s 
 余談ですが、この女神ヘラは大神ゼウスの妻でもありました。 一方ヘラクレスはゼウスが人間の女性アルクメネに生ませた子です。 後にヘラはそれを知り嫉妬からヘラクレスに呪いをかけ、ヘラクレスは妻や子を殺してしまいます。 呪いから覚めたヘラクレスは、この罪滅ぼしのため12の冒険に出かけます。 その最初にネメアの森に住む人や家畜を食うライオン退治をすることとなるのですが、このライオンがしし座になるのです。

 …とギリシャ神話は続きます。 ゼウスは神の中の神なのですが 結構血気盛んで多くの女神や人間の女性と子を設けました。 これ等が繰り広げるお話しは、神々の話しにしては思いのほか俗っぽく、つねづねおどろいております…。

 大分脱線しました。下は天の川といて座です。(星座線はステラナビゲータを参考にしました)

いて座 星図線1
                            7/7朝霧高原で撮影のもの
 藤井先生のお話しによると、いて座は 「弓を射る射手」 だけでなく ミルキーウェイのミルクを救うサジに見立てることもあるようです。 またその下の部分は日本では農具の『箕』に例えていたという説もあるそうです。

ひしゃくと箕1  
 
  またタネがありましたら、記事にしたいと思います。

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