天体写真コレクション 羽刈の里天文台より

冷却CCDカメラによる天体写真の掲示。観測ドームの製作過程や使用器具など紹介しています。

七夕の月 旧暦のお話し

 うっとうしい雨が続きます。 以下の本を借りてきて読んでいますが、月にまつわるお話しが面白く藤井先生にはいつもながら楽しまさせて頂いています。
 この中に、七夕のペイジがありましたので今回はその紹介記事と致します。  
 [藤井 旭 著 誠文堂新光社]

a月と暮らす_藤井旭 
 
七夕の渡し守り (P154~155) というペイジで…
旧暦の七夕は 『伝統的七夕』 とも呼ばれ、今のカレンダーではその日付は年により異なり時に8月の終わり頃になることもあります。
(ということは既に衆知ですが) その陰暦7月7日の夜には必ず上弦(付近)の半月が出ていて、ちょうど『 船 』 の形にそっくりなので 『天の川の渡し守り』 と言われます。 
 更に続きます …しかし、ちょっと意地悪で船は天の川の南のほうにいて大分離れており、二人の恋人を横目にしながら渡してくれないのだとも言われているそうです。

 下は、最後の浮世絵師と言われる月岡芳年という江戸末期~明治の絵師の作で 『月百姿』 の一つの 『銀河月』 という絵です。 おり姫・牽牛と共に上弦の少し前の舟形の月が描かれています。

b月百姿 絵は書籍のものでなく Webから引用してあります。

 そうなのか~ 確かめてみよう…ということで、今年の旧七夕である8月2日の夜空をステラナビ(手抜きであいスミマセン)で見てみたら確かにその通りで おとめ座のスピカの近くに上弦2日前の月が南の空にいました。  去年,来年の画像も同様でした。 考えてみれば月を基準とした太陰暦の中の話しなので当然なのではありますけれども。 左の上に大三角がいます。
14_8_2moon.jpg 

 ハテここで唐突ですがヘンな疑問が湧きます。 金色夜叉の中で貫一がお宮に 「来年の今月今夜のこの月を…」 というくだりはあまりにも有名です。 ではこれは旧暦のお話しでなければならないハズですが、作品が新聞に連載されたのは明治30年でした。 明治初期に太陽暦が採用されて以来久しいので、どうも悩ましいところです。  今年が満月なら新暦では来年の今月今夜は新月付近になるので…。
 でも尾崎紅葉先生の文学では、この名せりふでしかありえませんから、つまらん詮索は野暮な限りですネ。



 更に続きます、スピカの隣には火星…土星と並んでいて、今年の旧七夕翌日の8月3日には下図のように火星とやや接近し 翌8月4日にはてんびん座にいる土星とかなり近づいています。
1_8_3火星 
 下図の4日は土星にかなり接近するので拡大しています。 縦長枠は焦点距離 800mm でスタンダードな一眼カメラでの写野です。 光度差もあるので土星の輪がギリギリ写るかどうか…ですけど。
14_8_4土星 

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